仕事を行う上で自分の仕事の時間あたりの単価を考えることで、仕事の優先順位付けや仕事のやり方を見直すきっかけになります
自分の仕事の単価をつけることのメリットと注意事項をまとめます
【目次】
仕事の単価=時給ではない
自分の仕事の単価と考えると、つい自分の時給を考えてしまいがちですが、会社にとっては、社員に支払っている給与は、社員の時間あたりに稼いで欲しい金額(売上等)とは合致しません
自分の仕事をしている環境を見回しても、オフィス賃料や当たり前に使っているパソコンやコビー機など自分が仕事をしている環境も会社が社員を雇い仕事をして貰うための投資です
目に見えにくいところでは、会社が負担している社会保険料なども社員を雇うための投資額に当たります
ざっくりですが、自分の単価は自分がもらっている給与の倍を仕事にかけている時間で割ったものが時間あたり会社が社員に投資している額に一致すると考えて良いと思います
実際、経営コンサルタントが顧客企業に対して人員の削減効果を示す場合このような数字で求めることが多々あります
市場単価も参考にしよう
営業マンであれば、自分が月当たりに上げている売上額や利益をそのまま自分の稼働時間で割るのも単価を求める簡単な方法です
コンサルタントやSEは自分が人月単価いくらで顧客に売られているのかを知ることも単価を把握する方法です
自分の職種が上記のいずれにも属さない場合も、自分の仕事を、外注したとすればいくらくらいかかるのか調べてみることでなんとなく自分の仕事の市場単価を知ることができます
最近は多くの仕事がアウトソーシングされてきているので自分の仕事にあたる業務をアウトソーシングする業界は探せば結構あるものです
単価を把握したら、その単価に見合う時間の使い方を意識しよう
単価が分かれば、自分の1時間、10分といった時間で何を成すべきか、なさざるべきかが分かってきます
特になさざるべき仕事が浮かび上がってきます
例えば、今目の前でやっている仕事が本当にやるべき仕事なのか見直してみましょう。
以下は私が経験したいくつかの実例です
顧客プレゼン用資料の大量印刷、製本作業
若手時代良くやらされた仕事ですが、かなり単純かつ非生産的な作業です
外注化することで、随分工数削減されました
サーバーの定期的なファイル削除依頼
定期的に会社からサーバーのファイルを整理するようにメールがきていました
サーバー容量の節約が目的でしたが、サーバーに利用しているハードディスクの価格は市場価格は下がっていっていました
私自身は、自分の単価とそのサーバーの不必要なファイル削除の手間を考えたときに、その作業が単価に見合わないと感じ、会社に対してハードディスクの増強を、することでファイル削除の依頼の頻度を減らすことを提言しました
ノートの使い捨て
次は、少し細かい話ですが、シンプルなので例に挙げます
私は、ノートを大量に使います。また、無地で大きめのノートを使うためなくなってもすぐ近くのコンビニで買うというわけには行きません
愛用のノートがあるのですがあるとき近所の文房具店でそのノートが、手に入らないと言うことが発生し、アマゾンでそれに近いものを購入しました
ところが一冊目のノートを使っているとき、そのノートに重大な欠陥があることに気付きました(具体的には、製本が甘いのか、そういう仕様なのかわかりませんが、ページがとても外れやすく、せっかく記載したノートがカバンの中にバラバラとバラけてしまいました)
ノートは生産性に大きくインパクトを与えます
そのノートを使うことによって自分の生産性が下がるのは、単価と引き比べれば割に合わないと考えて、五冊セットで買ったノートは使っていない四冊も含め廃棄し新たなノートを買い直しました
単価以上の成果をあげてますか?
ここまでに書いたことは、ある前提にのっとっています
自分の単価に見合う仕事をしていることを自問することです
自分の時間に価格を意識することで、自分のやっているタスクにかける時間を寄り効率する為の目安が見えてきます。
そして、その単価に見合わない仕事はどうやればやらないですむか考えてみましょう
以上 自分の単価を考えて仕事をすることによって自分の仕事の振り返りをする技術についての記事でした
まとめ
− 漫然と仕事をしていると忘れてしまいがちだが、自分の仕事にかけている時間には「単価」がある
− 単純に自分の給料から求める時給ではなく、会社が自分にかけているコスト/自分に求めている時間あたりの価値を単価とみなす
− そこから逆算して、自分がやっている仕事の生み出している価値と比較して仕事の取捨選択をしていく思考も必要
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