大きくても小さくても仕事の上で何かを決める必要は常に発生します
そんな決断をする際に最初に考えるべき、そしてたいていはそれで決断出来てしまうフレームワーク
思考整理シート
を紹介します
【目次】
決断するために集めるべき情報が網羅されている思考整理シート
以下のようなシートです
決断内容の大きさに関係なく活用可能
席替えの決定から、大型の投資案件の実施可否まで、決断の規模も影響範囲も様々ですが、決断するための考え方はそれほどバラエティに富んでいません
このフレームワークに情報を埋めていくだけでほとんどの決断は行えてしまいます
決断の手順
- 決断したいテーマを入力します
- 背景事情、制約事項を入力します
- 考えられる決断の選択肢を上げていきます
- 各々の選択肢のメリットデメリットを考えられる限り上げていきます
- デメリットに対しての対応策を埋めて行きます
- 材料が出そろったところで、決断します
テーマの設定の仕方
決めるべきことを言語化しましょう
「〜について」のような曖昧な表現ではなく、「〜実施の可否」「〜の選択」等、決めるべきことを曖昧にしないようにしましょう
また、複数の決断を連鎖的に行う場合は、個々の決断毎にシートを作りましょう
例えば、Aという案件の決定に応じて、Bという案件の決定をするような場合、AとBの選択肢の組み合わせで決定を考えるより、AならAについての思考整理シートを作成し、その結果を受けてBの思考整理シートを作成します
埋められない間は、決断しない
選択肢については、一旦は極端なものも含めて全部出しましょう
その上で、メリットデメリットをまずは、全て書き出します
価格(投資額)、工数(手間)、定量効果(利益、売上増)、定性効果、難易度、関係者の数などの視点はぬけないようにします
選択肢の中には対になるようなものがあることが多く、こちらは価格が高いが効果も高い。
一方は、効果は限定的だが、価格は安いなどてす
あらゆる選択肢は、メリットとデメリットが必ずあります
上記の対になる選択肢同士の比較などもしながら、メリットデメリットを出し切ってしまいます
メリットデメリットが出きってない場合、情報収集が足りていない可能性が高いです
重要度の高い決断であればある程、時間をおいてみな
おす、有識者に意見を聞く、チームで話し合う等します
とにかくここには時間をかけます
デメリットに対しての対策を書く
当然、対応しようのないデメリットも発生しますが、可能なものは全て対応策を記載します
決断する
致命的なデメリットに対応策がなければ、選択肢から消します
後は、メリットが高く、デメリットへの対応策がリーズナブルなものから順に選択肢を並べ変えます
一番上に来た選択肢が、決断すべき選択肢です
決断を人に説明する
決断した内容について、決裁をもらう、協力を仰ぐなど自分以外の人に説明するならば、この資料を用いて説明しましす
シンプルな内容であるだけに、伝わりやすい資料になっているはずです
私が過去に所属した会社では、このシートなしに役員決裁を受けることが出来ないルールになっていました
(厳密には少し形がちがうのですが)
決断のレビューを行う
とはいえ、決断は常に正しく行われるとは限りません
この思考整理シートを保存しておき後から見直すようにします
決断の成否がハッキリしてから、見直すことにより以下の事項が見えてきます
− メリットデメリットを考えたときに漏れていた視点は何だったか
− デメリットへの対応策は充分なものであったか
この学びは、次の決断の精度をあげる重要なインプットになります
以上 決断するためのフレームワーク「思考整理シート」についての記事でした
まとめ
– あらゆる決断のための要素を凝縮した「思考整理シート」を使えば、物事の決断を速やかに行える
– このフレームワークにまとまるくらいまで、考えを巡らせる事で、自ずと結論が見えてくる
– 決断の精度をあげるため、後から振り返ることも大事
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